Q1.幼稚園の頃にはお友達の中では真ん中くらいの背だったのに、小学校に入学してから、どんどん前の方になっています。他の子に比べてうちの子は背が伸びていないようなのです。低身長の検査をした方がいいのでしょうか。

A.子どもの成長については、時期も程度も個人差があると思います。まずは、「他の子に比べて」というのがどのくらいなのかを客観的にみることが大切だと思います。
 一般的に低身長といわれる基準のひとつに、-2SDという数値があります。これは、同性・同年齢月齢の子どもが100人いる中の、2人くらいの子にあたります。

Q1. 現在、成長ホルモン治療をしているのですが、期待するほど背が伸びていないようなんです。どうしてでしょうか。成長ホルモン治療は効く人と効かない人があるのですか。

A.成長ホルモンを注射したからといって、背がグングン伸びるというわけではありません。成長ホルモン治療は、分泌不全のホルモンを外から補うことによって、その子が本来もっているはずの力を引き出すことが目的です。それ以上のことが起こるという期待をして行うものではありません。治療の効果についてですが、一般的には、治療前の分泌不全の程度が深刻なほど、その成長を取り戻すかのように、良好な伸びを見せるといわれています。また、一番よく伸びる期間は治療を始めてから1~2年間ともいいます。

Q1. 成長ホルモンは背を伸ばす薬だと聞いたのですが、何歳まで使うことができますか。

A.まず、成長ホルモンは「背を伸ばす」だけが目的で投与されていません。成長ホルモンという成長に関係するホルモンが不足しているので、それを補うためのものです。
 また、成長ホルモンの分泌によって促進された成長が止まるのは、骨の成長が止まった(骨年齢が成人の状態を示す)などから、成長する力があるかどうかを判断します。いくら成長ホルモンでも、成長が止まってしまった大人の骨に対しての効果は期待できません。

Q1. 成長ホルモン治療を受けたかったのですが、診断基準に合わないので、治療の適応ではなくて治療していません。親としてはなんとか大きくなって欲しいと思いますが、他にできることはありませんか。

A.ごく一般的には、バランスの良い食事をとって良質な蛋白(卵、魚、肉、豆等)を十分摂取すれば良いといわれています。また、夜間睡眠中に成長ホルモンが良く出るので、十分深い睡眠をとるのも良いでしょう。
 運動も成長ホルモンを分泌させるので良いですが、あくまで適当な運動を心がけてください。例えば部活動などで筋トレを行って筋肉をよく発達させる等の激しすぎる運動は、かえって早く骨端を閉鎖させてしまうので、良くありません。

Q5.39週、体重2,020g、身長40cmで生まれ、低出生体重児といわれました。幼稚園ではいつも1番目に小さいのですが、その後、特に問題なく育っています。でも最近、小学校の入学を前に子どもの方も気になっているようです。現在の身長は-2SDです。親も小さな方だったので、子どもも小さいとか、ゆっくり大きくになるのかもしれないと思いますが、小学校にあがる前に詳しく検査をした方がいいでしょうか。

A.まず小学校にあがる前後に検査を受けるのが一番いいと思います。しかも、名の通った専門の先生のいるところで検査を受けて治療されるほうがいいと思います。

Q6.息子は7ヶ月で62cm、8480gで、10ヶ月では65cm、8460gでした。生まれたときは50cmあったので、生まれてから10ヶ月で15cmしか伸びていないのです。それなのに、このところ急に増えなくなっているので心配です。離乳食がうまくいかなかったり、上の子どもの風邪をもらったりなどのことが重なったので、そのせいではないかと思いますが、きちんと調べてもらった方がいいのでしょうか。

A.この頃の身長は、おもに栄養と関係があるといわれていますので、食事に注意して離乳食を十分摂取出来るよう心がけてください。かかりつけの小児科医に離乳指導や栄養指導の相談を受けてみてください。

Q7.娘は3歳10ヶ月で90cmです。3歳になったときにスクリーニング検査を受けました。手のレントゲンと血液と尿の検査でした。レントゲンは3歳のときに2歳4ヶ月と言われて、血液と尿は異常なしでした。その後、3ヶ月ごとにみてもらっていますが、前のときから3ヶ月後に測った身長が同じ値だったら、負荷テストをした方がいいと言われました。この負荷テストはどういうものですか。小さな子どもでも大丈夫ですか。

A.負荷テストとは、朝食抜きで医療機関を受診し、約2ml採血して、その後、成長ホルモンの分泌を促す薬剤を投与し(経口投与する薬もあれば、点滴で投与する薬やまたは静注や筋注する薬剤もあり、全部で5種類の薬剤があります)、その後30分おきに2時間にわたって4回採血をして、その血中の成長ホルモンの分泌反応をみるのです。現在、3歳10ヶ月で90cmということですので、もう少し大きくなってからで良いと思います。

Q8.娘の身長が低いことで悩んでいます。インターネットで成長ホルモン治療やターナー症候群という病気について知りました。なんとなく、身体的な特徴があてはまるような気がしています。かかりつけの先生に相談したら、専門の先生のところに行くよう言われました。どういう先生に何と相談したらいいですか。

A.成長ホルモン治療を専門に行っている先生は「成長科学協会※」というところの地区委員として、地域の成長ホルモン治療を指導している先生か、または「内分泌代謝専門医」の資格をとった先生です。 近くの先生を探すときの参考にしてみてください。
 
 ※成長科学協会
  〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目1番16号 NP-Ⅱビル(8階)
  電話番号 03-5805-5370

Q9.知り合いのお子さんで、小さいころ体格の良かった子が、生理が早くきて、そのために身長があまり伸びずに終わったという話を聞きました。小さいころは一番大きかったのに、結局は他の子よりもかなり小さくなっていました。娘は小学3年生ですが、胸が膨らんできて、生理も始まりそうです。そうなると、もうあまり身長は伸びないのですか。

A.小学校3年で胸が膨らみ生理も始まりそうだとは少し早すぎますね。こんな場合、思春期早発症というものが考えられる場合もあります。専門医に早急に診てもらってください。最終身長が低く終わる場合があります。

Q10.成長ホルモン治療を始めることになりそうです。毎日、自分で注射をするそうですが、風邪の時でも注射はするのですか。また、旅行などで泊りがけの時にはどうしたらいいのですか。

A.基本的に成長ホルモンは風邪をひいても少しくらいの熱があっても注射してかまいませんが、本人があまりにしんどかったりよく眠れないなどの時には1~2回さぼっても構いません。
 また、旅行では3~4日の場合はだれか注射を打ってくれる人を探してみてください。いなければ、その間の注射はおやすみということになります。